試験紙は水質検査で手軽に利用できる方法です。
また、非常に沢山の試験紙がございますので、価格競争が働き大変安価に消耗品を入手できます。
私どもも「養殖事業」の研究と事業を行っている為、実務的に利用でき、かつ安価であることが大切なテーマとなっております。
ただ、一方で本当に利用する価値があるのか?、疑問を持たれる方も多いのが事実です。
そこで、本当に利用する価値があるのか?を確認いたしました。
■試験紙の選定
試験紙も国産、海外産、研究メーカーから有名なアクアリウムメーカー、無名のメーカーなどさまざまな種類が販売されております。
そこで、あえてアマゾンなどのネットショップで購入できる、安価な製品で試験いたしました。
DIP & GO DIP & GO 水質検査キット アクアリウム 試験紙
この試験紙は、100回利用でき、6項目(総硬度(GH) 亜硝酸塩(NO2) 硝酸塩(NO3)総塩素(CI2) pHの値 炭酸塩硬(KH) )を検査できます。
1回あたり、6項目検査でき15円以下とコストパフォーマンスも申し分ありません。
■試験方法と条件
・試験魚種は、餌食いが良く、水質悪化にも強い魚を選定いたしました。
・試験水槽サイズは60cmx30cmの一般的な水槽です。
・濾過装置は、上部濾過で既に硝化菌が定着しているものを利用しました。
・飼育水は、淡水で水道水ではなく雨水を利用しました。
(※)雨水は、亜硝酸、硝酸塩、がなく、かつPH値が低い6.5前後である為。
・飼料は、3mmほどの海水甲殻類用を用いました。毎回20~30g前後を朝、夕の2回与えました。
・PHを上げる為に、試験開始時にサンゴ砂を水槽内部に設置しました。
■観点と推測
・亜硝酸については、すでに濾過槽にて硝化菌が定着している為、給餌後も素早く硝化されると考えられる。
・PHはサンゴ砂の効果で、徐々に上昇していくと考えられる。
・硝酸塩について、亜硝酸から変換され脱窒ができない為、徐々に蓄積されると考えられる。
■経過
・7月6日 試験環境を準備し、生体とサンゴ砂を導入した。初期は雨水を利用している為、亜硝酸、硝酸塩、がなく、かつPH値が低い状態です。
・7月14日 サンゴ砂の効果が出始め、PHが上昇し始めた。
・7月22日 硝酸塩に関しては、徐々に蓄積され多い状態へ推移した。またサンゴ砂の効果が持続し、PHが安定した状態を維持している。
■結論
上述の通り、アマゾンなどで購入できる安価な試験紙でも十分に役に立つことがわかりました。
■所感
この結果は以前から分かっておりました。
理由は、約4年前から養殖研究の中で、この安価な試験紙を使い続けており、私自身がさまざまな試験を行う中で水質の変化と結果がほぼ同じであることを知っていたからです。
また、安価な試験紙であっても、製造元は大手試験メーカーである事が多く、そのほとんどがOEM生産(相手先ブランド)である為、信頼性という観点では、どの製品であっても信頼性が高いと考えております。


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